udner the tree

震災で崩壊したハイチ共和国ポルト−プランスのカテドラルの再建計画である。
崩壊したカテドラルは典型的な双塔型の西正面をもつ垂直性の強いロマネスク様式の建築であったが、南国ハイチに適した新しい架構の屋根を持つ、水平に伸びる開かれた空間を提案している。平面的には旧御堂の平面を踏襲し、典礼の行える形式を担保しながら、まったく新しいイメージを構築することを試みた。
身廊・袖廊部分は祭壇に向かって徐々に下降していき、開かれていながらも静かに祈りに集中できる空間となる。構造の架構にあわせた無数のトップライトを通して、ハイチの国旗に用いられる3色に塗装された反射板で拡散された色とりどりの光が空間を満たす。

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