sowa group living

自立した6人の高齢者が元気なうちに集まり、各自に出来ることで互いに助け合って生活する住宅。住んでいくうちに、できないこと、出来なくなったことが発生した場合は、各自が公的/私的サービスを受けて、他に負担をかけないような形で住み続ける。最後まで自分の家で過ごしそのときを迎える、終の棲家でもある。
高齢であることから、実際には長短はあれ、一定期間で居住者は入れ替わる。パーマネントでありつつ、テンポラリーでもある空間。入れ替わる居住者に対して、建築としては、変らない価値を示す必要がある。高齢者に特化した、個人の新しい関係性が空間となった。
健常者の空間と比較して、やわらかい諸領域が、重なり合いながら展開するような空間が、お互いを支えあう高齢者のための空間として必要ではないか。3人ずつの共部屋(ともべや)と、共部屋が互いに角度を持って配置されることによって、つながりながらも、さまざまなプライバシーのグラデーションが生まれるようになっている。

Copyright © 2013 - kwas